悪夢、再び

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「まずいぞ」俺は辺りを窺った。「カプリコーンは何処だ」同時に左眼を押さえた。思わず。不吉な錯覚。おぞましい蟲の蠢き。 「ふん。やはり機械仕掛けじゃな」悪魔王は鼻を鳴らした。「こちらには効かぬよ」そうじゃねぇ。 ――! ――!! 化け物じみた早さだった。連撃。死角からの槍とテイルアタック。ベイル越しの衝撃がコクピットを揺らす。 ちっ! 舌打ちがブレて響く。ルークは吹き飛ばされて落下。海面が迫る。アクセル全開フルブースト。水中戦闘はもう懲り懲りだ。「止まるな。来るぞ!」止まるなって、このままじゃ落ちちまうぜ。
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