悪夢、再び

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だが悪魔王の言うのもごもっとも。モニターはアラート表示で真っ赤に染まる。ホーミングミサイルの嵐。 「くっ!」くそったれ。俺は制動噴射の向きを変える。海面スレスレを背面加速。ミサイル包囲網と距離を取るべくスロットル全開。凄まじい旋回G。シートが軋む。しかしミサイルはどんどん距離を詰めてくる。 「眼をやられるなよ。神威」悪魔王の声が揺れた。 ――! ――!! 返事をする間もなかった。スマートカノンの一斉射撃。横薙ぎの光線がミサイルの群れを叩き落とす。爆圧と爆風が騎体を揺らす。「ふふん」悪魔王が得意気に鼻を鳴らす。「どうじゃ!」
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