悪夢、再び

20/50
前へ
/901ページ
次へ
「ど、どこまで昇る気じゃ!」悪魔王が呻いた。加速Gのせいでサブアームは展開不能。得意の射撃はコマンドオフ。相手に聞いてくれ。こうなりゃトコトン付き合ってやる。 ――ドガンッ! コクピットが軋んだ。凄まじい加速Gの中、カプリコンはその腕を振り回したのだ。豪腕殴打。無茶しやがる。獣じみた攻撃。まさにバーサーカー。 連打を嫌って腕で防ぐ。左腕のベイルは掴まれて動かない。加速と上昇の中で、俺達は縺れ合いの取っ組み合いだ。殴り突き。掴み合い。指で穿ち爪で掻く。原始的な暴虐。最先端テクノロジーを駆使した泥仕合。
/901ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1721人が本棚に入れています
本棚に追加