悪夢、再び

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渦巻く分身の手には巨大な刃。死神の鎌――デスサイズ。 「まずいぞ!」悪魔王は声を荒げた。「なんとかならんのか!」なるかよ。しかしビショップのデスサイズは振り上げられた。 「シ・ネい!」エリヌースの雄叫びが弧を描く。 俺は虎の子を使う決意。増装に仕込まれたホーミングミサイル。全方位攻撃だ。当然ながら全部は使えないが仕方がない。「脱装!」同時にトリガー。ベイルごとカプリコンを突き放す。完全に相討ち覚悟。 ――! ――!! 耳障りな金属音。デスサイズの鋭利。装甲は粘土のように切り裂かれた。ダメージを報せるレッドアラート。どこがどうなったのか、数が多すぎて判別つかない。
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