プロローグ 闘いの後

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間抜け過ぎる。泥のような眠りの中、俺は頭を抱えた。いったい俺は何をやってるんだ。 ローゼンクロイツの仕掛けた罠とアラバキガミ。街の被害は甚大だった。EJと秦太人、八百比久尼達も多忙を極めた筈だ。 被害報告と対処。情報の封鎖とコントロール。再建の為の予算計上と資材の手配――。考えただけで目が回りそうだ。 俺が死神部隊を放逐されたサムライであり、トーキョー・バビロンのエッジであること。またヨシュア・アナテマ本人であることは、ノーラ小隊の報告が上がっている筈だ。なのにEJと秦太人からの連絡は素っ気なかった。単純に「動くな」と、ただそれだけ。
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