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まるっと一日放置の挙句。呼び出しに応じて見れば、スサノオとやり合うハメだった――という訳だ。
「生きてんのか、これ」「ズタボロじゃんよ」言いたい放題だな、おい。
ヒトの気配がする。ヒソヒソ声はかえって耳障りなもんだ。闘技場の歓声が遠のき、勝ち誇ったノーラも掻き消えた。煙のごとく。
「お、起きたかい?」出たな入れ墨魔人。クラウンはニンマリと笑った。ハゲと入れ墨はそのままだが、裂けていた唇やら耳やらは縫合されている。どうやら再生手術を受けたらしい。
「起きたか、じゃねーよ」俺は浮腫んだ顔を横に向けた。「俺の塒だぞ、ここは」誰だ鍵を開けたのは。
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