偽装

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迎賓と式典。新たにロスチャイルドを興す男の御披露目。新世界政府なんちゃらのお偉方とは、とっくに話が出来ているに違いない。 つまり、どさくさ紛れに認めさせるつもりなのだ。宇宙からの支配を。地上に残された人々に。 祭典とも取れるドンチャン騒ぎの向こう。光に紛れた闇の奥には、必ず奴等の影がある。俺は唇を噛んだ。暗鬱な予感。不安。帰ってくるのが遅すぎた。 「広大なメガフロートを探索するのは時間の無駄だ。よって、彼女が絶対に固定される瞬間を狙う」固定? 絶対? どこだそりゃ。それが分かれば苦労はしない。 テッドは口髭を持ち上げた。「結婚式の最中。指輪交換の真っ只中さ」へ?
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