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さて、お喋りを止めてチョット行って来るわね、黄金の棺を頂きに。
「アー重たかった! 」
さすがに金無垢の棺ね。
この部屋に戻って来るのが精一杯だったわ。
でもこの棺の大きさ、横幅が1メートル2~30、縦が2メートル50くらいで、高さが70センチくらい。
この大きさなら、あたしの夢だった純金でできた浴槽での入浴が叶いそうね。
その前に、どう頑張っても開けることができない、棺の蓋をどうにかして開けなくちゃならないけど。
まあそれは、あたしの本当の家に着いてからで良いけどね。
一仕事したらお腹が空いちゃた、成功を祝ってお寿司でも取ろうかな。
棺に背を向けて、棺が置かれている部屋から出ようとしたあたしの耳に。
ガタン!!
何かが落ちる大きな音が響いた。
振り向いたあたしの目に映った物。
「ヒィィィィィィィィィィィィ……………………………………
話しが違うじゃ無いのよ!!
使用後じゃなくて、使用中じゃない! 」
腰を抜かし数ミリずつ後ろに空間移動しながら、あたしは黄金の棺から出てきた、ミイラ男の手から逃れようと無駄な努力をしていた。
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