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どこからともなく女の声が響き三人はとっさに身を伏せた。映像が大きく波打ち眩しく輝いた。大きな爆発音が響いたが熱も風もなかった。三人は叫びながら頭を押さえた。
そして辺りは静けさを取り戻した。
エリックは目を開けた。無人のオフィスが目の前に広がっていた。小さなうめき声と共にアンディとメアリーも目を開けた。
「一体何だったんだ」
アンディは立ち上がった。
「みんな大丈夫?」
背後から聞き慣れない声がした。三人はとっさに振り向くと金髪の二十代後半の女が立っていた。三人は久しぶりに見る人間の姿に驚いた。
「何?どうしたの?」
女は三人の表情に驚いた。
「あんた、誰だ?」
「ああ、いきなりで驚いたみたいね。私はリサ、よろしくね」
微笑む女の顔は若かった。
「ここはどこなの?」
メアリーが訊くとリサは腕を組みながら
「そうね。人が消えた世界ってところかしらね」
と軽く答えた。
「どういう事だ。知っている事を教えてくれ」
エリックはリサを怪しい者を見る目で見ながら言った。
「あなた達何も知らないの?あっそうか、他の世界から来たのね。いいわ、取りあえずここを出て私の調査機に乗って」
リサはそう言ってオフィスを出た。三人は後を追った。
「何だ、あの女」
「さあ、わからないけど何か知ってそうね」
アンディとメアリーが小声で話していた。エリックは黙って階段を降りた。
ビルを出るとリサが「こっちよ」と手を振った。
「何だこれは…」
アンディは驚いた。一見すると小型機だが明らかに現存するタイプにはない独特の翼や尾翼が付いていた。
「早くしてよ!ここは危ないから」
リサの急かす声に三人は恐る恐る小型機に乗った。
エリックがリサの隣の席に乗った。後ろの席でメアリーが
「これ本当に飛ぶの?」
と怯えた口調で呟いた。
「みんなベルトを締めて。行くわよ!」
リサは操縦桿をゆっくり上げた。金属的なエンジン音と共に機体が浮いた。
機体が直進しながら加速を始めた。四人は背もたれに張りつくような姿勢になった。
十分程経って小型機は安定飛行に入った。
「ここまで来たら大丈夫ね」
「何が大丈夫なんだ」
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