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◆~思いがけなく!事故~◆
「えー、
うっそー。
何でこうなるのお。
どおすんの、
どおすんの」
大空をパラシュートで降下しながら、
丹治香澄はパニックに近い状態だった。
「焦るな、
落ち着け。
パラシュートはちゃんと開いてる!死ぬことはない」。
そう自分に言い聞かせて、
風向きをもう一度確認する。
間違っていないはず。
香澄がスカイダイビングでいつも使っている、
カラフルなキャノピー(傘)は、
間違いなくきれいに開いている。
でもどんどん流されていく。
思うように操縦できない。
降下地点から大幅に外れ、
林の中に向かって徐々に落ちて行く。
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