ストーリー ストーリー

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 「香澄ー、 香澄ー、 大丈夫?」 車で救助に向かった宮脇たちは、 すぐに香澄を発見した。 車のドアを開けて一番初めに出てきた麻耶が、 声をかける。  香澄は、 大きなパラシュートに巻き付くかのようにして尻もちをついている。  「大丈夫、 生きてるう」  「心配したぜ。 どうした?」 「思うように操縦出来なくて。 どんどん流されて、 でも、 木に掛かるぐらいなら、 それ越えて、 平地に落ちた方がましかなって」  「うん、 まあ。 でも、 川が見えて怖かったでしょ」  「うん、 怖かったよ」  「怪我は?」  「肘から、 着いちゃって」  「痛い?」  「痛い。 折れてるかも、 なんちゃって」 冗談めかして言う香澄の言葉を聞いて、 ちょっとホッとしている宮脇が、 香澄の腕を持ち上げる。
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