ストーリー ストーリー

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香澄は麻耶たちの助けを借りて、 パラシュートを外し、 車に乗り込む。 ドロップゾーンに着いて、 怪我の手当てを始めたが、 でも痛みは徐々にひどくなる。  「あんまり痛いんだったら、 やっぱ病院、 行った方がいいよ」  「どこかあるかな」  「土曜の午後だぜ」  「救急調べれば分かるよ」  と、 話しているところに、 八木俊也(やぎしゅんや)が、 血相を変えてやって来た。  「大丈夫ですか?あの、 彼女のスポット、 俺がやったから」。 スポットというのは乗り込んだ飛行機で、 ジャンパーに降下の位置やタイミングを教えるのだが、 慣れていない人間が、 いい加減に指示すれば、 うまく降下できないし、 危険を呼ぶ。
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