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それは、犯罪者加害者の家族の苦しみは想像を絶すると本で読んだことがあったからでそれが親殺しならもっと酷いだろうそう思いギリギリの所で踏みとどまった結果だ。
まぁ、とは言ってもそれは只単に自分が人殺しになるのが嫌だったからかも知れない。
その後、鳴海は体育特待で私立尚甲学園高等学校・体育科に進学した。
柔道が好きでは無かったが、少々才能があったらしい。
父は、自分の夢のため子供の学費を払わないと言っていたので鳴海はこの話が来たとき飛びついたのだ。
_____学費払わねぇだ? 中卒は厳しいだろ! くそ親父が!!___
特待なので学費は大幅免除されるが、実家からは通えないので寮に入らねばなくなりその費用は母方の祖母に援助をお願いした。
家に兄弟を置いていくのは忍びなかったが家を出るまでの間、出来る限りの対処法を指導した。
二年11ヵ月後。
祖母が倒れ寮費の送金が無くなった。
柔道部の規則として部員はみな寮に入らねばならない。
鳴海は、体育特待でありながらあっさりと部活をクビになった。
まあ、高校を退学にならなかっただけましだったのだろう。
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