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「…凄い…」
思わず声が出た。大きな個室の部屋に、ソファーやベット、トイレまで。ホテルみたいな病室だ。こう言うのを見ると、ああ、本当にゆうとは芸能人なんだと改めて思う。
そんな大きな部屋の、二人は寝れるであろう広いベッドに彼は眠っていた。細い腕に点滴をつけて。
ストレスと睡眠、栄養不足と風邪。医者はそう言っていた。
「知り合いってことは、あなたもゆうとの熱愛報道を見ましたか?」
「…あ、はい」
「…本当は、あの件が落ち着くまで休ませるって話だったんです。でも仕事の依頼がどんどん入って来て。熱愛なんて、関係ないからって。ゆうともあの報道で色々参っちゃったみたいで、もうヤケになって来る仕事全部引き受けました。」
「…そうでしたか」
「その疲れが、どっと出ちゃったんでしょうね…」
「…はい」
知らない間に、ゆうとにそんなことがあっただなんて。
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