1 天使の笑顔

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今朝もミーティングの際、私が課の皆さんのお茶を煎れて持っていくと 柊さんは必ず 「ありがとう。桜川さんの入れるお茶は本当においしいね。」 ってあの笑顔を振り撒いてくれるんだ。 あぁ、何て清々しいんだろ。 なんて癒されるんだろう。 梅雨時だというのに柊さんの後ろだけ、虹が架かって見えるよ。 そんなだから社内の女子たちは大抵柊さん狙い。 みんなが彼の隣を狙っている。 まっ、私もその中の一人だったりする。 でもさ… 不思議なんだけど 柊さんって草食系で女性関係とか全く聞かないんだよね。 これだけのイケメンだよ? 少しくらい何かあったっておかしくないよね? まあ、彼女がいないってのはありがたい話なんだけど… 何でなのかなぁ? 本当に興味ないのかな? あの美貌で勿体ない… それにしても今朝も柊さんの笑顔が眩しいよ。 外はどしゃ降りの雨だというのにねぇ。 柊さんの後から後光がさしてみえる。
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