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何はともあれ、こうして休みの日の昼下がりに二人でバカな事言ってくつろいでいる私は今すごく幸せだ。
あれから翔真に私が仕事を辞めようって思ってる事を伝えた。
これからは翔真だけをアシストして支えていきたいってことをちゃんと伝えるとーーー
「任せとけ!師範代のオレ様が茶の道をみっちりと叩き込んでやる。覚悟しろよ。」
って妙に張り切り出している。
ちょ、ちょっと、恐ろしい…
お手柔らかにお願いしたい。
それからデキル女難波さんに全て引き継いだ私は今月退社する事になっている。
その難波さんは
「また誰か新しいの探しますよ。まあ、有さんほどの逸材は中々いないっすけどね。」
ってあっけらかんと言っていた。
「う、うん………頑張ってね。」
としか言えなかったけど……。
私が少し膨らみつつあるお腹をゆっくりと撫でると
さっきまでふざけたトーンの翔真が真面目な顔して私に言う。
「ありがとな、有。家族になるんだなオレたち。」
そう言いながら私のお腹に耳を当てる翔真…。
「安心して出て来いよ。オレたちはお前に会える日を楽しみに待ってるからな。」
そんなーーー
天使みたいな顔して言わないでよ
オレ様悪魔のくせに
ーーー幸せすぎて泣けてくるじゃない
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