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その意味不明な声が途切れると、白ヒゲの男の顔は、苦痛の表情に変わった。
「ゲホッ!」
すると、口から吐いた鮮紅の液体が雨に流れると、前のめりに体を曲げ、ひざまづいた。
「おのれ……何をした……」
揺れる剣先は、まだ辛うじて黒いフードに向いている。
風でたなびくフードの奥から しわ枯れた声が言う。
「ストマックヘルズの呪いです。普通ならとっくに死んでおります。ですが、貴方の施した闇魔法抑制の結界がのおかげで、まだ死には至らぬようですな。」
「の……呪い?……何故そんなことを!
「貴方は選択を間違われた。」
「なにを間違えたと言うのだ……お前は誰だ?」
「聞き覚えのある声……さては裏切ったな!このままで済むなと思うなよ……」
「諦められよ。貴方はここで死ぬのです……」
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