序章

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「わたしをみくびるな!」 「神の光よ!我に力を!」 そう叫びながら両手を広げ、雲の渦へ向かって顔を上げた。 黒のローブが再びつぶやく。 「〆≧〟§∞?£……」 雲の渦の中心がまばゆく光ったかと思うと、弾ける様なイカヅチを散らしながら光の槍が顔を出した。 「射て!」 雨音をも切り裂く音を発し、光は槍となって一瞬にして黒のフードを貫き、地面もろとも突き刺さっていた。 細いイナズマがまだビリビリと這い続けている。 しかし、フードは依然として立ったままである。 「フッフッフッ……とうとう、光槍天降を使われましたな?待っておりましたぞ。」 「貴方の負けです。」
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