ナナ・きっかけ

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でも、気になったので聞いてみたよ。 『奥さんも好きなんでしょ?』って。 なんとなく、チエコって名前を出すのはイヤだった。 『もう、夫婦って感じじゃなくて家族って感じだから、エッチもしてないよ。 俺は自分勝手かも知れないけど、ナナちゃんが好きなんだ。 これは俺のマジな気持ち。 ナナちゃんが、こんな俺じゃ嫌だっていうなら諦めるけど。』 私はすぐに、迷わず首を横に振ったよ。 だって好きだから。 それだけでいいよ。 また倉本さんに抱き締められてキスした。 何故か涙が出ちゃった。 遅くなるとヤバいから、その日はそれで帰ってきたけど、週末の約束したからね。 それに帰りは、助手席に座った。 倉本さんが、助手席に座ってって言ったから。 『これからは私専用にしてくれる?』 そう聞いたら 『うん。ナナ専用にするよ。 その代わり、ナナも俺専用になってな?』 だって。 束縛って好きじゃなかったけど、倉本さんにナナって呼び捨てにされて束縛されるのって気持ちいい。 『ナナはモテるから心配だな。浮気するなよ』 って、運転しながら私の手を握り締めてくれた。 言葉にするのは難しいけど、彼氏に束縛される気持ちよさを知った夜って感じかな。 それから会社では今まで通り。 夜はラブメール♪ そして待ちに待った週末デートに行ったんだぁ。 (*^_^*)
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