ナナ・海

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そんな私と倉本さんを乗せた車は渋滞にちょっと巻き込まれたけど、それも楽しいの! 渋滞中、車の中でラヴってたから。 (*^∀^*) キスしてたら、前の運転手がルームミラー越しに見てたし。笑 だから、わざとディープキスしちゃった♪ 海に着いて、今日はまず砂浜でお散歩。 手を絡めて、ゆっくり歩く。 時々立ち止まってキス。 今度は体をくっつけて歩く。 幸せカップル! 水族館から、あまり離れない場所の堤防に2人で座ったよ。 夏前の海は、静かでいいよね。 こうしてお互いの温もりを感じながら、波の音を聞いてるとサイコーに幸せ。 『寒くない?』 倉本さんの声が耳元で聞こえる。 『一緒だから寒くないよ。 でも、水族館にも一回入ろ?』 『ナナは、前の思い出を全部書き換えたいんだもんな?笑』 『うん。 それとさぁ? 倉本さんって呼び方、なんか会社みたいでイヤ。 名前で呼んでいい?』 『ナナの好きでいいよ。』 『じゃあツトム! 呼び捨てでもいい?』 『うん。 恋人同士みたいだね?』 『恋人同士みたいって、恋人じゃないの? ツトムはナナのこと好きなんでしょ?』 『ごめん。 ナナのこと大好きだよ。 ナナは?』 『好きに決まってんじゃん!! だから一緒にいるんでしょ? なのに【みたい】とか言われると傷つくッ!』 私は少し膨れっつらをした。 そしたらツトムは私を抱き締めて 『ごめん、ナナ。 俺さ、ナナのこと好き過ぎて、ナナも俺のこと好きなのか心配になる。 こうして抱き締めていても、どこかに行っちゃうんじゃないかって心配になるんだ。』 って泣きそうな顔で言うの。 『ナナは前からツトムのこと好きだったって言ったじゃん? だから付き合ってるんじゃないの? ツトムのばーかッ!』 そう言うと、 『ごめん。ナナごめん。』 ってキスしてきた。 今日、何回目のキスだろう。 たくさんキスして、たくさん手を繋いで、こうやって2人の思い出の歴史は作られて行くんだね。 まだ始まったばかり。 ツトムの気持ちを受け止めるよ。
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