オープニング 食王拳伝承者 大井袋 ハラマ参上

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オープニング 食王拳伝承者 大井袋 ハラマ参上

朝、1人のごく普通の平凡な男子中学生がコンビニで沢山あるお弁当の中から何にするか悩んでいた。  彼の名前は野畑 草太、その外見は学ランを着て、どこか浮かない顔をしている。 「これでいいや…」 半ば半分適当に選んだ幕の内弁当を取ってレジに進み会計を済ませると少し重たい足取りで自動ドアから外に出るのであった。 「あっ…」 数歩歩いて気付くと、そこには待ちわびた様に金髪とリーゼントの髪をした不良生徒の男2人組がこちらを見ている。顔は漫画で出て来る、いかにもバカッぽい2人だ。  危機感を感じた草太は急いでその場から離れようとしたが‥。 「おいおい、そんなに慌ててどこ行くの?」 金髪の男に肩を掴まれ無理矢理動きを止められる草太である。 「兄ちゃん、うまそうな弁当を持ってんじゃないか」 リーゼントの男が顔の側にまで近づき、目を細くして、にらみを切らせて言った。 「こっ、これは僕のお昼の弁当で…」 草太は恐ろしさのあまりに腰を降ろし、地面に座りこんでしまったが、お弁当は両手で守る様に抱えていた。 「そんな事は知った事かッ!、あんま俺達を怒らせんなよッ!」 金髪が怒鳴ると草太を囲んで、2人がコンビニで買ったお弁当を奪おうとする。 草太はお弁当を何とか守る為、財布から残りの千円札を差し出した。 「この残りのお金で勘弁して下さいッ!」 だが不良達が求める物はあくまでお弁当と言う食であり、お金には全く興味が無いのだ。 「俺達は金には全く興味がねぇんだよッ!、てめえが持ってるそのうまそうな幕の内弁当をさっさとよこさねぇと、この腐った生卵を顔面にぶっかけるぞッ!」 リーゼントの男が草太の髪を左手で引き上げ、右手には腐った卵を持ち、大きく振り上げた。 「ウアアアアアアァァーーーーッ」 草太は明らかに日が経っており、色が変色していて、卵の殻からさえも少し悪臭を漂う腐った卵に恐怖し、絶叫するのであった。 …だがしかし、万事休すのその時だった。 「ちょっと待てぇぇぇえええーーーーいッ!」  3人の後方から突然耳鳴りがするほどの怒声が鳴り渡った。
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