心のエンジン、燃える その一

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時は、平成。いたって平和な日本。一方、科学もより発展している世界。そして下町の通信制学校4階の2年B組の教室にて。そこは、放課後のお気楽空気に包まれていた。 ワカナ「なんだろうね。」 キリ「どうしたの。」 ワカナ「血液検査だよ。なんか数人女子だけ呼ばれてさ。ウチは、呼ばれなくてしばらくゴリラ組ってよばれてよ。」 キリ「なんか脳にΩ波とか言っていたけど。」 ワカナ「どのみち胡散臭いって。」  そういつものようにウチは幼稚園からの親友のキリと他愛のない話をしていました。ですが、着実と運命の歯車は、キリの方へ傾いていました。キリは、例えるなら世界と言うストーリーの主人公へと進む道。そのときは、もうすぐやってきます。選ばれなかったウチとは、違って。 ワカナ「さて帰るか。」 キリ「どこよる?」 ワカナ「まず、キリの診断結果取りに行かねぇとな。」 キリ「メンドー。」 ワカナ「やけに、天気もいいし結構先のビルもなんか起こってるのわかりそうだな。」  そう、キリが選ばれたのは、この出来事があったと聞いています。その場所は、大手工業メーカー「タネベホバー社」そしてその日、社内は予想外のアクシデントを抱えていました。 ミネ「では、これで。」 マユコ「ちょっとまって。ミネちゃん、私が作ったスーパー防具スーツ「セレナーデ」のどこがいけなかったの?」 ミネ「そのような、ゴリラのきぐるみのようなものでは、わたくしの力は発揮できません。お分かりですか?」 マユコ「そんな大げさじゃない?」 ミネ「申し訳ございません。わたくし時間は、暇ではないので。」 マユコ「でも・・・。」 タネベ「国条ミネ。君をプロジェクトから外す。」 マユコ「社長・・・。」 ミネ「ありがとうございます。そしてせいぜい生き残りを賭けもがいて下さい。」  そうやってあのひとは、去っていきました。しかし・・・。 社員(メガネ男性)「社長!見つかりました。」 マユコ「えっ?まだミネちゃんがさったばかり。採用テストは、まだ・・・。」」 社員(メガネ男性)「いえトーキョー各地で血液検査したじゃないですか。才能のある女の子がいたんですよ。」」 マユコ「本当?良かった。」 ですがキリにとって始まりでした。   つづく                   
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