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道案内な自然たち~シルフたち~
ワタシが存在する前に作った、世界に必須な存在は。
人間が自然と呼ぶ存在で。
自然の中には、アナタが護るモノとして存在する種族がいる。
ミザリーたちに少し近い存在であるけれど、
妖精たちは世界の全てにおいて存在し。
人間や動物たちと、とても仲がいい。
そして、なにより。
ワタシを不要としていた。
ワタシを作ったアナタと同じように作られていたコトは、
先代の雪の女王しかしらない。
悪魔ギルティーでさえも、
自分の欲望のままに、
記憶の錯綜で。
ワタシが与えられた理由を、忘れてしまった。
風の妖精は、わたしがゲルダといることを知ると、
悲しそうな視線を向けながらも、
自分の力の無さを嘆き、水の妖精に相談した。
結局、ワタシに怯えながらも、最後まで案内する役目を果たした。
一番困ったことは、途中の魔法使いが、
ゲルダの記憶を操作しようとしたけれど。
ワタシの存在に気づき、ワタシの目的をも見抜き。
ゲルダの意志を見守る、と最後の魔法を使うことはなかった。
ゲルダは最後まで、妖精にも動物たちにも。
魔法使いにまで、助けてもらい。
氷の城まで、たどり着くことができた。
ワタシの力は不要だったのか、と思ったが。
魔法使いはこう、告げた。
ゲルダを見守ることこそ、お前さんの本当の役目だろう。
それは、自然たちと同じはずだ。
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