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4年生の智子ちゃんは、加奈子ちゃんの一番の親友です。
幼稚園時からずっと一緒で、小学校に入ってからも一度もクラスを離れ離れになったことがないのです。
活発的で何でもハキハキ発言する智子ちゃんに対して、加奈子ちゃんはおっとりとしたのんびり屋さんで発言は控えめと対照的な二人ですが、いつも一緒に遊んだりと帰ったりとまるで双子のように大変仲の良い二人でした。
そんなある日、休日ということもあって智子ちゃんと加奈子ちゃんは朝から街に出かけました。
目的は、新しく出来たゲームセンターで、クレーンゲームが大好きな智子ちゃんにとってはまさに夢のような場所でした。
「沢山お揃いの物をとろうね!加奈子!」
そう言うと、加奈子ちゃんはニッコリ笑い智子ちゃんは財布と加奈子ちゃんの手を握り締めて、ゲームセンターへと走りました。
ゲームセンターの中は、沢山のクレーンゲームや車のゲームにプリクラと様々なゲームが沢山詰まっていて吊るされているライトもあってか、まるで夢の国のようでした。
智子ちゃんは、早速大好きなクレーンゲームに沢山挑戦して、途中で施設の中にあるファーストフード店で腹ごしらえをしながら、智子ちゃんは目一杯ゲームセンターを楽しみました。
そして、ある程度遊んだ頃に加奈子ちゃんからそろそろ帰ろうかと提案されて、それに頷こうとした時でした。
ふと、智子ちゃん目をそらすと、あるゲームの文字が目にとまったのです。
「親友ゲーム?」
それは、二つ並んだ立体的で大きな箱が置かれていて、中の様子が全く分かりません。
もしかして、親友同士で助け合ってやるゲームなのかな?そう思いながら、智子ちゃんは加奈子ちゃんの手を引っ張ってゲーム機に近づきました。
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