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外出時は、格好はどうあれ近所でも化粧するのがマナーだと、会社の女性先輩が話していたのを思い出す。
もしや、僕より年上か?
第一印象は年下に見えるけど、見た目だけで判断出来ない。
「あのー」
まずい、顔を見すぎていたか、困惑した表情で彼女が見上げいる。
正直に、見とれていたと言えない。
何か言い訳を考えて黙っていると、相手が先に口を開いた。
「もしかして、吾妻高雄君?」
「そうですが、えっ、と」
名前を呼ばれて肯定したが、頭の中はどこで会ったか思い出すのに必死だ。
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