第1章

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外出時は、格好はどうあれ近所でも化粧するのがマナーだと、会社の女性先輩が話していたのを思い出す。 もしや、僕より年上か? 第一印象は年下に見えるけど、見た目だけで判断出来ない。 「あのー」 まずい、顔を見すぎていたか、困惑した表情で彼女が見上げいる。 正直に、見とれていたと言えない。 何か言い訳を考えて黙っていると、相手が先に口を開いた。 「もしかして、吾妻高雄君?」 「そうですが、えっ、と」 名前を呼ばれて肯定したが、頭の中はどこで会ったか思い出すのに必死だ。
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