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僕の混乱を見て、女性は意味ありげに笑った。
「大混乱ね。大分外見が変わったから分からないのも当然よ」
「はあ」
どう答えたらいいかわからず、中途半端な返事しかできない。
僕の頭の中では、未だに人物検索が続いていた。
ただ、女性が意味深な笑みを浮かべながら、驚くことを言ってきた。
「会うのも高校の卒業式以来だしね。校歌一緒に歌いながら、大号泣した顔が可愛かったわ」
「はい?」
今、なんと?
僕のいた高校、男子校だぞ。
目の前にいるのは、どう見ても女性。
たが、卒業式で僕が泣きはらしたのは本当で。
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