23人が本棚に入れています
本棚に追加
「ところでハル君。今日は寮に帰らないんだって」
「うん。そのつもり」
「泊まるところはどうするの?」
「ネットカフェにでも行こうかと思ってるよ。ほら駅前のお店はナイトパックあったから」
「えーそんなのつまんないよ。だったら今夜は私達とオールで遊ぼうよ」
「へぇ優香里も一晩中遊んだりするんだ」
「へへへ。本当はオールナイトで遊ぶとか未だした事無い。うちはお父さんが厳しくてさ。門限とか厳守なんだよ」
「優香里のお父さんって早川教授?」
「そうそう。ハルは講義とか受けてるの?」
「いや、専門分野とかはよく知らないんだけれど、寮の学校側の運営責任者をやられているのは知ってる。話しはした事無いけど」
「そっかぁ。ウチのお父さん厳しいよぅ。でも私は夜遊びとか、そういう学生ぽいのに少し憧れてはいるんだぁ」
「そしたら優香里は今夜ウチで勉強会するって事にしなよ。それなら大丈夫でしょう?」
瑠奈は優香里にそう提案した。
「まぁ瑠奈の事はうちの家族もよく知ってるし、日頃から魔法実験が大変ってアピールしているから瑠奈と一緒に勉強会って言えばお父さんも許してくれるとは思うけれど」
「じゃ決まり。今夜はハルきゅんと一緒に三人で遊ぼうよ」
最初のコメントを投稿しよう!