第1章

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二人が寝静まったころ、一冊の絵本が挨拶した。 やあやあ、どうも。新入りの桃太郎です。どうぞよろしく。浦島の太郎さんには負けませんよ。 桃太郎はそれだけ言うと、間もなく寝てしまった。 僕は御主人の反応を思い出して悔しさが溢れた。 しかし、新しい本でも二日目からは読まれないこともある。 ……これからは大変だ。 ────完。
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