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「は……ぁ」
与える熱。
そこから生まれる熱。
白い肌を赤く染め、今にも溶けてしまいそうに恍惚とした表情を浮かべる江茉の片足を抱え、腰を掴み、更に引き寄せる。
「っ!」
「まだ寒い?」
同じ質問を繰り返すと、大きく首を横に振り、見下ろす俺に自ら口づけた。
「……んで、家」
「雨でびしょ濡れだったし。ここが一番近かったから」
揺らされる江茉は、甘い息を漏らしながら虚ろな目を俺に向け、尋ねる。
「あの日以来だね。江茉が神崎の家に来るのは」
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