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「今日も、部長の時も、高校の時も」
お互いの鼻先を擦らせてやると、ベッドの中から手を出し、俺の頬にそっと触れる。
「どうして、分かったの?」
口づける寸前。
「私のこと」
首を傾げる江茉。
ふっ……と吐いた俺の息が、江茉の唇にかかる。
「知りたい?」
今にも落ちそうなまぶたを堪え、頷く。
「江茉が大切だからだよ」
微睡んだ瞳で迎えるのは、甘く、優しい口づけ。
軽く啄み、チュ……と音をたてて離す。
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