第15話

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「今日も、部長の時も、高校の時も」 お互いの鼻先を擦らせてやると、ベッドの中から手を出し、俺の頬にそっと触れる。 「どうして、分かったの?」 口づける寸前。 「私のこと」 首を傾げる江茉。 ふっ……と吐いた俺の息が、江茉の唇にかかる。 「知りたい?」 今にも落ちそうなまぶたを堪え、頷く。 「江茉が大切だからだよ」 微睡んだ瞳で迎えるのは、甘く、優しい口づけ。 軽く啄み、チュ……と音をたてて離す。
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