第15話
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「江茉」 「……」 「江茉」 「呼ばないで」 「江茉」 「……」 俺の胸に額をつける彼女。 彼女の肩に頭を乗せる俺。 視線が合わない。 心が通わない。 「もう一度『景くん』て呼んで」 雨の音が強くなった。 「『助けて』って言って」 それでも引けない強い思いが、今の俺にはある。
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