第15話

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「……っ」 俺の言葉を受け入れない江茉は、首を横に振り、頬にある手を引き剥がそうとした。 「できないっていうなら、俺も一緒に償う」 落ちる涙を唇で掬い、濡れたまつ毛に口づける。 「共犯だから」 横に大きく首を振る江茉。 「あの日、約束を知っていながら江茉を早く帰さなかったのは、少しでも長く一緒にいたかったから」 江茉が俺の手をギュッと握る。 そのあまりの強さに、俺の皮膚に彼女の爪が食い込んだ。 「多分、江茉よりも俺の方がもっと罪深いよ」 横に振り続ける彼女の顔を両手で掴み、グイッと引き寄せて俺だけしか見えないようにした。 「俺はね」
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