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その魔法の才能に恵まれなかった者がどうするのかなのだが、それはシルク先生が使っていた魔法陣というものがある。
魔術陣。魔法使いとは違い、自然的な神秘ではなく人工的に神秘を生み出す装置のようなものと考えていいだろう。
つまりそれを使役する魔術師と呼ばれる存在は、そのほとんどが元々は魔法が使えなかった者だ。
これは魔法とは違い、決められた法則を元に現象を起こすものであり、オリジナルでない限りは誰でも同じものを使用することができる。
シルク先生の場合は、全く魔法が使えないわけではなく、恐らく身体的な動作を元に決められた魔法陣を生み出すような魔法を使っていたのだろう。
身体的な動作を使わなければ魔法が発動できないというのは、魔法使いとしては三流以下になってしまう。勝手な推察だが、シルク先生は魔法はその程度しか使えない。
しかし俺との戦いの際の魔法陣の扱い用は目を張るものがあった。本気で相手をされたら俺など相手にならなかっただろう。
魔法使いは魔術師とは違って圧倒的なアドバンテージがあり、基本的に魔法を扱えるものに魔法陣を使用する利点などほぼ無いといってもいい。
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