第13章
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それから数日後、栞は速足で帰宅していた。 駅を出たあたりから誰かに後をつけられているような気がする。 気のせいなのか、本当に悪意を持った誰かに狙われているのか。 監視の車の横まできて、ようやく後ろを振り返った。 道路には誰もいなかった。 「どうかされましたか」 緊張で息の上がる栞に、警備部の一人が窓を開けて声をかけた。 「いえ、大丈夫。気のせいです」
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