おかしなお菓子屋さん。

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「いらっしゃいませー。って、君か。バイトの日は表から入らないってこの間言ったでしょ?」 彼が店長の佐々木 田鶴(ささき たつる)である。 30歳のおじさんだ。 ひょろりとしている様に見えるけど、腕とか結構筋肉質。 腕まくりしてる腕を見るのは結構好きだったりする。 …私は変態ではない。 店長が27歳の時に自分の店をオープンしてから今日までやってきた。 オープン当初から気分による味の変化は変わらない。 「今日のお菓子はちょっとしょっぱいらしいですね」 「かなみちゃんは耳が早いねー」 私の名前は西岡 かなみ。 ぴちぴちの17歳。 この店のアルバイトだったりする。 「ちゃんと仕事して下さいよ」 「してるよー」 そう言う店長の作る明日のお菓子は、一体どんな味なんだろう。
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