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「えっ……と、その……ごめん。」
……何で僕が謝るんだ?
そもそもここは男子トイレだぞ!
入り間違えた? そんなのありえない!
でも何だろう……この背徳感。
自分がとてつもなく論理違反なことをしている気がしてきた……
中途半端な体制から思うように身動きが取れず、
ただただ困っていると、
少女は鞄から分厚いメモ帳を取り出した。
学園のバッグ……ということは、この小さな少女はうちの生徒か。
……多分、後輩?
ひたすら推理を巡らせている間に、少女は何かを走り書きして、
僕に見えるように高くかかげた。
”トイレ、使いたいの?”
もしかして……
いや、もしかしなくても、この子……
馬鹿なんじゃないかな。
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