血の盟約

7/9
35人が本棚に入れています
本棚に追加
/438ページ
「……それは、レイラと、竜王と契約を結ぶからこそ、かしら?」 ロードのゆうメリットが分からない私と違って、どうやらお姉ちゃんの方には心当たりがあったらしい。 「竜王としての私と……? あっ、もしかして……」 そして、私もお姉ちゃんのゆおうとしていることに気づく。 「竜王たる私に、恩を売りやすくするため?」 「惜しいっ! 恩を売りやすくやなくて、恩を返しやすくするためやっ」 「恩返し??」 てっきり、恩を売りやすくするためだと思っていた私は、思いもよらない返しに目を白黒させる。 「やっぱりね」 ただ、お姉ちゃんはロードがそう答えることが分かっていたらしく、動じた様子はなかった。 「ワイは今回、レイラに多大な恩を受けたんや。対価を支払っとらんわけやないが、それでも足りんくらいの大恩や」 私は、ロードがゆっていることに全く心当たりがない。 けれど、ロードは嘘をゆっている風ではなく、真剣そのものだった。 「エリーの解呪についても、ライの討伐についても、レイラは対価を受け取ったって言うんやろうけど、それだけじゃ到底足りんと思っとる」 そうゆわれて思い出すのは、エリー姉の解呪の対価として、魔法具の実験台になってもらったことと、ライを誘き出す対価にミィテシアの部隊を借り受けたり、同盟を結んだことだ。 けれど、それは全て、お互い納得の上であったはずだ。 未だに首をかしげる私に、ロードは苦笑しながら見つめてくる。 「レイラが大したことやないと思うとったことは、ワイらにとってはドデカイことやったんや。せやから、素直に厚意を受け取ってくれんか?」 そこまでゆわれては、私も受け取らないわけにはいかない。 そもそも、私自身はそこまで感謝されているという自覚がなかったため、実感は沸かないものの、ロードがそうゆうのであれば私は大したことをしたのだろう。 「レイラ。受けられるのであれば受けておきなさい。レイラの守りが強くなるのは、私にとっても嬉しいことだから」 お姉ちゃんにまでそうゆわれては、私に断るという選択肢はない。 「分かりました。血の盟約を結びましょう」
/438ページ

最初のコメントを投稿しよう!