第1章

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10月に入り、空は、むしろ12月ころのどんよりとした暗さ。 セーターを着込む。 体重計にのれば、1キロの増加。 このまま、体に正直に冬の準備を始めそうな気配。 まるで、冬眠にむかう熊だ。 冬眠できるならしたいところだが、そうはできない。 半年も飲まず食わずで寝ていることはできればそれに越したことはないが、それは到底かなわない願いだ。 だめだ。 毎年、このころが山場で体重が増えていくのだ。 今年こそは、減少を。 スポーツクラブにお金だけ払って、冬越えは去年でおしまいにしなければ。 やる気で乗り越えるのだ。 がんばるのだ。
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