毒蛇と美女の取り扱い説明書

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「ん~、コンプレッサーホイールの形状をもう少し変更してみようかな?」 ダメで元々、オリジナルの製品を作ると言うのはそういう事だ。 多くの失敗から産まれるのが成功、ちょっと困難なだけで諦めるなんてこの男は知らない。 もう少しで業務時間は終わりのはずだが趣味として、仕事として残業してしまおう、そうしよう。 愛する家族の事を考えるとあまり長くは出来ないが.... タービンをまた一から製作し出した南鉄の近くに置いてあった携帯が振動する 思い当たる節は沢山あるので何時も通り素早く手の汚れを落とし通話モードにしたら.... 「....おおっ!お前はっ!!久しぶりだなぁー!最近互いに予定が合わなくてどうしてもだったからなぁ....新しい子供も産まれたし....ほう.....そうかい、そっちは....」 古くからの友人、20年以上の付き合いがあり首都高を共に走っていた大切な同類。 「ははっ、久しぶりにってか?.....中年同士の.....了解.....じゃあ三日後に....な....じゃあまたな....」 どうやら久しぶりに、何ヶ月かぶりに あの車で迷宮を走る時が来たようだ.... (三日後....か。アイツと走るのは何時以来だろうか?また....一緒に真剣勝負する時が来たみたいだよ?.....)
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