俺の称号を言ってみろ

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本来LMモデルは特別なオレンジカラーしか存在していない。 だがクリフが「轟だけの専用カラー」を製作したいと言い出し、夜空をイメージし粒子が星の光の如く輝くクリフの人生で一番のカラーリング『スタービュー・ナイトブルー』が施された。(命名はクリフ) ファルコン・F7やその他多くのカラーリングもクリフに製作させていたので今回の件も想定内、しかし轟ですら見惚れてしまった程に専用カラーは美しく芸術だ。 「そうそう!トドロキに頼まれてたアレもスタービュー・ナイトブルーに塗装し終わったよ!ボクが言うのもなんだけどホント凄いカラーリングに出来たなぁって思うよ!コッチだよコッチ~」 第三者から見ても間違いなく素晴らしいカラーリング。頂点の車に最高の"芸術"を纏う贅沢オブ贅沢。 クリフ以外には再現不可能、そしてクリフも轟以外に塗装をするつもりはない。まさに世界でただ一つの専用カラーなのだ。 工場奥に安置しているマクラーレンの元へ向かう轟の目にある車が入り込む。 「何だこの車は?客の車か?」 「そうだね、久しぶりにトドロキ以外に認めることが出来る人が居てさ~。ボクの噂を聞きつけてエンジンのオーバーホール、車体の隅々まで調べて欲しいんだってさ」 オレンジに塗装されたその車は....『ランボルギーニ・ミウラ』 ランボルギーニ初のフラグシップモデル。前例の無い巨大なV型12気筒エンジンを横置きしたミッドシップスーパーカー。 不安定なハンドリング、盛大なノイズ、冷却性能など問題点も多いが誰もが認め歴史に残る名車。子供であり現在は大人となった者達の憧れ... 前方に飛び出るヘッドライト、"ポップアップ・ヘッドライト"の持ち主でもある。
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