俺の称号を言ってみろ

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『ケーニッグゼグ・アゲーラ』 スウェーデンの自動車メーカーであるケーニッグゼグが創り出したスーパーカー。 日本ではあまりメジャーではないメーカーだが実力は超一級品、フォード製5.0リッター、V型8気筒ツインターボエンジンをミッドシップに配置。 最高出力は940馬力、4000回転から発生する100を超えたトルクに1300弱の車重、先代モデルより向上したCd値は何と0.26。 加速だけでなく制動能力も世界最高レベルであり最高速度は実に395km/h、ギリシャ語で「不老」... "Ageratos" の名を持つ車に相応しい。 この車こそ璃由良のバイパーに搭載されている"ラプタードア"本来の持ち主、世界的に見ても専用キットなどを除けばケーニッグゼグが唯一のラプターである。 他にも1115馬力の「アゲーラR」、環境を配慮した「アゲーラS」、究極のアゲーラである「One:1」など多数のモデルが存在している。 One:1は理論上440km/h....1360馬力に137のトルク、アクティブエアロシステムにシャークフィン、パワーウエイトレシオ1.1と次元を超えた「メガ・カー」である... 「乗れよクリフ。さっさと終わらせて帰ろうぜ」 「えっ...でもボクが乗るとハンデになっちゃうよ?....」 余程の事が無い限りバトル時に他の人間を乗せる行為は愚かだ。少しでもウエイトを減らしたいと思うのは走り屋のサガ。 僅かな出来事でもハンデとなりえてしまう事だってある、ストリートの世界は思った以上に難しく先が見えない。 「構わねぇよ、どんな状況でも俺があんな奴に負ける何てねぇからな。これくらいのハンデで丁度良い...いや、まだ足りないくらいだがな!」 絶対的な自信を放つ荒武者、二年間共に居るクリフからは見える...自分は走り屋を引退しているが見えている....選ばれし者しか纏えぬ物が... 「まだ新環状でのテストは足りてないが邪魔が入った。興が削がれたから今日はこれで帰るぞ。明日なら邪魔は居ねぇしな」 マクラーレンは既に高い完成度を誇るがまだまだテストし足りない。この件を見ても圧倒的なハンデを背負っていると言うのに。 普通の走り屋の隣ならクリフは不安がって乗らないだろう。 だが...?自分が乗るのは... そう思えば不思議と安心して来てしまう。大丈夫なんだと。
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