堕天使な少女、白銀のクルマ

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東京都港区『台場』通称:お台場と言われている東京の代名詞。かの有名なレインボーブリッジもこの地に存在。 その他にも自由の女神像やゆりかもめ、フジテレビにアクアシティに船の科学館など観光名所として国内外共に非常に人気がある。 今日も沢山の子連れやカップルが入り混じる予定のお台場なのだが、スーツ姿で二十台後半の男性が駅前まで全力疾走をキメていた。 大きく息を切らしており汗水も大量にかいている。どれほどの疲れかは一目見れば分かるのだが... 「ああああっ!!大事な用件があると言うのにやらかしたっ!本社じゃなくて霞ヶ関にある支部であるというのに...寝過ごすなんて....」 彼は会社でそれなりにいい位置に居るのだが、この時間に出ても余裕で何時もの本社には出勤出来ていたのだが別の場所に今から出勤など間に合わない、時間が足りない。 非常に重要な会議前で緊張のあまり寝付けなかった...目覚まし時計を三つもセットしたのにギリギリ所か大幅に遅れてから気がついた。 「....もう終わりだ....ここまで頑張ってきたのにこんな事で契約をパァにしちゃうなんて....クビは確実だろうな...ぁ....ハァ...死にたい....」 現在は九月、半年掛けていよいよと言うところで大事な契約をほっぽってしまうなんて。 緊張して眠れませんでしたなんて言い訳は勿論通用しない。子供ではないのだから。 取引先はカンカンに怒って速攻クビとなってしまうだろう...それだけの責任があったのだ。 お台場から霞ヶ関までは電車を使っても一時間以上掛かる。だが会議が始まるまで後四十分も無いというのに....どうやっても間に合うわけが無いゲームオーバーだ。 「お台場の海を死に場所にするもの....悪くないな....ハハッ....」 もう人生終わった、明日に水死体が発見されるかもしれないがもうどうでもいい。 フラフラと海浜公園へと向かって身投げを行おうと
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