59人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーー 結論
※絶対に牧師じゃない
※このオジサンは危ない
ーーー 要注意!…危険!! ーーー
深く考える必要は無い……
生理的に大嫌いな瞳にマリは一瞬で警戒体制に入った。
「オジさまは牧師さまなの?これは誰の写真?」
舌足らずにロリっぽく……
小首を傾げてスマイル全開
言いながらマリは写真を持って歩き出した。
しばらくしたらレイが掃除当番を終えて出て来てしまう。
( 絶対にレイをこのオジサンの目に触れさせちゃダメ!! )
本能がそう告げていた。
マリが突然、鼻歌を口ずさんだ。
マリの歩みがスキップへと変わった。
歩くよりはスキップの方が早い。一刻も早く校門を離れる為のマリの作戦だった。
男が慌てて小走りでマリを追った。
「キミ!待ちなさい!」
「オジさまはこの人探してるの?この人とどんな関係?」
校門から三十メートル程離れた所でマリはスキップを止めた。
「写真を返せ!」
男が急に声を張り上げて、もぎ取るようにマリの手から写真を取り上げた。
癇癪を起こした子供のような態度で先程までの虚ろな瞳には、ギラギラとした狂暴な光が灯っていた。
最初のコメントを投稿しよう!