第1章 ロシア前線基地①シスター

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優真の腕を締め付けながら、ドヤ顔をするユウリに、留奈と優真は開いた口が塞がらない。 「ユウリ、モトヌイグルミツレテクル。 イパイツレテイク。 アンシン。」 ユウリが仲間になればかなりの戦力になりそうだ。 ふと、気が緩んだのか留奈が突然吹き出す様に笑い始めた。 「ぷっ!アハハハっ! いいんじゃないか? そうと決まれば春香さんの許可とらないとな!」 「ワーイ。ヤタァー!!」 「ちょっと!お姉ちゃん! ユウリはまだ……」 「ぷっ!それに…だ。 早く放してもらわないと優真も戦えなくなるかもね。 ユウリちゃん、相当力あるみたいだよ。」 「へ?」 留奈に言われ、ユウリが掴む腕を見ると真紫に変色していた。 「ちょっ!ユウリ!?」 「!? ゴメナサイ!オネチャン!!」 「ちょっ!?いきなり放したらっ!! アァァァァァァ!!! 腕が痺れ………」 「オネチャン!ドシタライイ!?」 「さわらな……アァァァァァァ!!」 「オネチャン!?」 「アハハハハハハッ!!!」 腕が痺れ、騒ぎまくる優真に、オロオロするユウリ。 そんな和やかな雰囲気に留奈は腹を抱えながら、笑わずにはいられなかった。
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