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なんだかんだでユウリも楽しそうだ。
「まて!話せばわかる!
留奈姉ちゃん!助けてー!」
「スゥーピィー。スゥーピィー。」
「寝てるの!?」
「つかまえーたっ!
膨気爆!!」
「ひょえー!?」
立ったまま眠る留奈に度肝を抜きながら、優真の手により爆発する。
爆発したサタンは、間抜けな表情を浮かべそのまま倒れた。
「バーカ!
留奈お姉ちゃんと寝た罰よ!」
「し……しどい……。」
「オネチャンツオイ!
オネチャン!ヤタネ!!」
「どんなもんですか!」
と無邪気に笑うユウリと自慢げに胸を張る優真。
留奈に関しては、爆風でも起きないご様子。
けして平和でない世界の平和なひと時に、笑いの花咲く瞬間に、何故かサタンまでも笑顔になってしまうのであった。
「ハハハ……。
まぁ、こんな日もたまにはありか。」
そして、旅立つ時がやってきた。
「では、行ってきます。春香さん。」
「行ってらっしゃい。」
「オカサン。」
「ユウリ。お姉ちゃんの言う事ちゃんと聞くのよ。」
「アーイ。ワカリマス。」
ユウリは春香に満面の笑みを浮かべながら手を振り、留奈とサタンの後をついていった。
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