旅立ち①神崎留奈と異端なる者

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なんだかんだでユウリも楽しそうだ。 「まて!話せばわかる! 留奈姉ちゃん!助けてー!」 「スゥーピィー。スゥーピィー。」 「寝てるの!?」 「つかまえーたっ! 膨気爆!!」 「ひょえー!?」 立ったまま眠る留奈に度肝を抜きながら、優真の手により爆発する。 爆発したサタンは、間抜けな表情を浮かべそのまま倒れた。 「バーカ! 留奈お姉ちゃんと寝た罰よ!」 「し……しどい……。」 「オネチャンツオイ! オネチャン!ヤタネ!!」 「どんなもんですか!」 と無邪気に笑うユウリと自慢げに胸を張る優真。 留奈に関しては、爆風でも起きないご様子。 けして平和でない世界の平和なひと時に、笑いの花咲く瞬間に、何故かサタンまでも笑顔になってしまうのであった。 「ハハハ……。 まぁ、こんな日もたまにはありか。」 そして、旅立つ時がやってきた。 「では、行ってきます。春香さん。」 「行ってらっしゃい。」 「オカサン。」 「ユウリ。お姉ちゃんの言う事ちゃんと聞くのよ。」 「アーイ。ワカリマス。」 ユウリは春香に満面の笑みを浮かべながら手を振り、留奈とサタンの後をついていった。
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