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二人の後をついていったユウリに対し、優真は、春香の前に立ち、何か言いたそうに俯いている。
「優真?」
春香の呼びかけに対し、ピクリと体を恥ずかしげにゆっくりと口を開く。
「ん……。
んとさ……。」
「?」
「生きてて良かった。
お母さん。」
「優真…。」
そう告げると留奈達の後を追い、走り出す。
「ちょっと待ってよ!」
「アーイ!オネチャン!
ハヤクイクデス。」
春香は、成長した娘達の姿を見送りながら、ボソリとつぶやく。
「私もよ。優真。」
と……。
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