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「ヒートメイル!!」
「アワァァ……。
オ?アタタカイナリマシタ。」
-100℃の世界に耐えきれないユウリにサタンは、暖房魔法をかける。
極寒の地にて、普通の生き物は生きていけない。
全ては、地球を覆い尽くす雲が原因。
ロシアを-100℃の世界にしたのは間違いなく、隕石を落とした魔王の仕業なのだ。
「早く、魔王を倒してエターナルブルーを取り戻さなくては……」
と決意する留奈。
そして、
「クックック…。
暖かいだろう?」
「ハーイ!
コレナラドコデモイケマース!」
「あんたねぇ……」
「ボフッ!?」
「アーウ!?
サタンサーン!?
ダイジブデスカ?」
「そんな魔法があるんだったらさっさとかけなさいよ!!!
ユウリに何かあったらどうする気!!?」
と、ユウリの事になると過保護な優真に、ボディブローをくらうサタンと優真に庇う様に抱き寄せられながら、サタンを心配するユウリ。
一行が向かう先は中国。
果てしなく長い距離を徒歩で歩かなくてはいけない四人は、いつも通りのテンションでロシアを彷徨っていた。
「カハッ…ったく……
留奈ねぇちゃんの次はユウリねぇちゃんかよ。」
「うるさいわね!
ユウリ。
サタンには近づいちゃダメよー。
サタンはねー。悪い悪いばい菌なんだから。
」
「!?
誰がばい菌だ!!
悪魔とばい菌を一緒にするな!」
「えー。ほらっ
サタンって言うとさ。
こんなイメージじゃない。」
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