旅立ち①神崎留奈と異端なる者

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「ヒートメイル!!」 「アワァァ……。 オ?アタタカイナリマシタ。」 -100℃の世界に耐えきれないユウリにサタンは、暖房魔法をかける。 極寒の地にて、普通の生き物は生きていけない。 全ては、地球を覆い尽くす雲が原因。 ロシアを-100℃の世界にしたのは間違いなく、隕石を落とした魔王の仕業なのだ。 「早く、魔王を倒してエターナルブルーを取り戻さなくては……」 と決意する留奈。 そして、 「クックック…。 暖かいだろう?」 「ハーイ! コレナラドコデモイケマース!」 「あんたねぇ……」 「ボフッ!?」 「アーウ!? サタンサーン!? ダイジブデスカ?」 「そんな魔法があるんだったらさっさとかけなさいよ!!! ユウリに何かあったらどうする気!!?」 と、ユウリの事になると過保護な優真に、ボディブローをくらうサタンと優真に庇う様に抱き寄せられながら、サタンを心配するユウリ。 一行が向かう先は中国。 果てしなく長い距離を徒歩で歩かなくてはいけない四人は、いつも通りのテンションでロシアを彷徨っていた。 「カハッ…ったく…… 留奈ねぇちゃんの次はユウリねぇちゃんかよ。」 「うるさいわね! ユウリ。 サタンには近づいちゃダメよー。 サタンはねー。悪い悪いばい菌なんだから。 」 「!? 誰がばい菌だ!! 悪魔とばい菌を一緒にするな!」 「えー。ほらっ サタンって言うとさ。 こんなイメージじゃない。」
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