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「…………。
っ!今更私の前に出てきてっ!
なんなのよっ!!」
眉間にしわを寄せ、膝をつきながら涙する優真。
涙が凍りつかぬ様、顔を隠し、気で体を温める。
だが不安定な感情では、コントロールもままならず、衣服は凍りついている状態であった。
「もう……ここから離れたいなぁ………。」
ゆっくりと立ち上がり、ふらふらと外へ歩き出す。
荒ぶる天候、気温は-100℃。
極寒の地に今の優真が出ればひとたまりもないだろう。
だが、今の優真にはわからない。
ゆっくりゆっくり足をふらつかせ、外へと向かう。
「オネチャン…オネチャン!」
シェルターの方から声が聞こえる。
だが、優真は取り憑かれた様に足を止める事をしない。
「オネチャン!マテ。
ソトダメ!キケン。」
「!?」
足を掴まれ、やっと声の主の存在に気づいた優真は、はっとなり足元を見る。
そこには、白い湯気の様な息をはいたユウリがいた。
「ユウリ!あんた……」
「オネチャン!
ソトキケン、デルダメッ!!」
防寒着を着ながらも、ガタガタと震えながら、今にも泣きそうな表情で、ユウリはシェルター入り口に入ってくる風に飛ばされない様にしがみついてくる。
「オネチャン……。」
「ユウリ!あんた何してるの!!」
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