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その為、日本から追い出され、ロシアに流れ着き、住み着いた在露雪女とでも言うべき存在だった。
〝ど……どうしましょう……
やっと、良い百合に出会えたのに……
コレクションにできるのかしら………〟
と、溶けた腕を再生させながら思う。
「腕は大丈夫か!?」
ハッと我にかえった雪女は、再生した腕を見せ、シラを切る。
「な!なんの事でしょうか…。」
「?
なんか溶けた様にみえたのだけど………
!?
それより、優真だ。
雪よりもっと冷たい氷が……
そうか!!」
と、突然抜刀し始めた留奈に、雪女は、
〝や……ヤバい!
やはり言い訳には苦しかったかな?〟
と、驚愕し仰け反る。
だが留奈は、雪女を斬らず、2刀を交差に構え、魔力をため始めた。
「家主!危ないから外に避難して!
ブリザード!!!」
部屋の中で吹雪が巻き起こる。
その光景に、雪女は崩れる様に座り込み、涙を流した。
〝あぁ……いたんだ……。
私だけじゃ無かったんだ……
百合な雪女が……。〟
「ブリザードじゃダメか…
ならば!ディバイングレー」
「それじゃあ、駄目よ。」
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