サハラ湿地

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「みんな!話は後! 戦闘準備だ!」 「わかってる!留奈お姉ちゃん! はぁぁ!気功烈火拳!」 続いて飛び出してきた鉄のハサミに、優真が気功でなぐりつける。 ガンと鉄板を殴った様な音が聞こえ、優真が静止する。 「あ………察した。」 と、サタンがルナティックハザードで、優真と均衡するハサミを払う。 「大丈夫か?優真姉ちゃん。」 「イタイ……。」 「やはりねー。 優真姉ちゃんは下がって援護に。」 「わかった……。 そうする。」 「アーイ!ミナイクデース!」 と、ユウリがヌイグルミをけしかけようとする。 だが、ヌイグルミはボタリボタリと雫を滴らせ、そのままボトリと落ちてしまった。 「アーウー……。」 「ユウリ! 下がってて。」 「ワカタデス……。」 と、優真の背後に隠れるユウリ。 まともに戦えるのは、留奈とサタンだけの様だ。 「くっ。どうする?留奈姉ちゃん。 きりがないよ。」 「せめて、本体が顔を出せば……。」 「ワタシヤクタタズデース……。」 としょげるユウリと他人事ではなくユウリの頭を撫で苦笑する優真。 「はぁ…… とんだ働き者だぜ……。」 「サタン……。 後でお仕置きな。」 「へ? なんで!!?」
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